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ZOEニュース

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ZOE NEWS(旧 日刊ZOEニュース)として、不定期でECやアパレル関連などのニュースに対する見解・解説を、ちょっとだけ膨らませて書きます。※2019年10月15日の1年間で… もっと読む
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#COMEMO

ビームス"個人商店EC”をマネするとヤケドする!ECにおける個人と企業・ブランドの関係を考える

オンライン・オフラインをつなぐコマースプロデューサーかつECビジネス周りを伝える・応援するEコマース先生の川添 隆(Twitter等のSNS一覧)です。 2022年2月にビームスの斬新なECサイト「B印MARKET(B印マーケット)」が公開され、私も興奮してツイートしました。 まず、何度も言いますが、ビームスの取り組みをマネしたらヤケドします!多店舗展開でこの取り組みができるのは、ビームス唯一と言っても過言ではないでしょう。ただし、この取り組みから学ぶことが多いのも事実で

心理的安全性があればいい、というものでもない

今回のCOMEMOのお題は、心理的安全性です。 最近よく耳にするこの言葉から、筆者は以下の3つのエピソードを想起しました。 エピソード1:心理的安全性が低い家庭について唐突ですが、読者の皆さんはご自宅で、高い心理的安全性を持って暮らしておられるでしょうか? 筆者の知人であるA氏の場合は、とてもそのような状態からは遠い様です。 彼の財布はお小遣い制で、毎月奥様から定額をもらっているのですが、時どき百円単位でその使途を説明することを求められるそうです。 後輩に奢ったので、たく

ソーシャルコマースの状況は中国・アメリカ・日本で違う?ブランドとインフルエンサーの関係を考察

オンライン・オフラインをつなぐコマースプロデューサーかつECビジネス周りを伝える・応援するEコマース先生の川添 隆(Twitter等のSNS一覧)です。 ソーシャルコマースのニュースを拝見して感じたことを軽くまとめました。 “ソーシャルコマース”は定義は、記事内で言及されているものを前提とします。 海外では各国で異なるソーシャルコマース上記の記事はグローバル全体的な動きとして書かれているようですが、中国、アメリカ、日本でのソーシャルコマースの背景が異なるため、その前提を

ロイヤルティプログラムこそブランドの“らしさ”が見える!FABRIC TOKYOメンバーシッププログラムを解説

オンライン・オフラインをつなぐコマースプロデューサーかつECビジネス周りを伝える・応援するEコマース先生の川添 隆(Twitter等のSNS一覧)です。 2022年1月26日にFABRIC TOKYOが、業界で例を見ないメンバーシッププログラム(ロイヤルティプログラム)をプレローンチしました。プレスリリースとメルマガを拝見して、利用している私(ユーザー)目線で面白いなと思い、マーケティング目線では秀逸だと感じました。 この気持ちが熱いうちにバッ~とまとめてみました。 ※ち

Eコマースは進化の序章に入った!2021年EC業界の総まとめ

オンライン・オフラインをつなぐコマースプロデューサーかつECビジネス周りを伝える・応援するEコマース先生の川添 隆(Twitter等のSNS一覧)です。 個人的な見解ですが、2021年の動きを振り返ると、Eコマースにおいて重要な節目になるのではないでしょうか?今後3~5年で、レガシーな購買体験が新しい当たり前に移り変わっていくかもしれません。 現代Eコマースはレガシーな購買体験これまでのEコマースのUI・UXはレガシーそのものでした。決して“悪い”という意味合いではありま

「魂を込めて伝える、伝えるために使えるカタチで表現していくことが大事」ー【COMEMO KOLインタビュー】川添隆さん

日経COMEMOのKOL(キーオピニオンリーダー)川添隆さんは、「ECエバンジェリスト」として、ECやオムニチャネルの推進で高い成果を上げ続けています。小売ビジネスの未来に向けて、具体的な取り組みやその可能性を発信することにも積極的に取り組んでいる川添さんに、そこに至る経緯や思いなどをうかがいました。 【COMEMO KOLインタビュー】は、キーオピニオンリーダーの思いやルーツ、人となりを紹介する連載です。取材には、日経とnoteによる学びのコミュニティ「Nサロン」のメンバ

世界をまたがるモール“Amazon”に負けないための戦略・戦術はあるか?

ECビジネスの可能性を布教し、全国のEC担当者を応援するEコマース先生(旧Eコマースエバンジェリスト)の川添 隆(Twitter / YouTube)です。 この「ZOEの一問一答編」は、主に店舗メインの企業におけるEC事業を対象に、過去の寄稿記事を再編集したシリーズ。 はじめに(こんな人にオススメ/記事の概要)今回は、下記のようなコンテンツです。 ■ 対象となる人 ・自社のECサイトや店舗のあり方を見直そうとしている方 ・出荷のリードタイムや受取方法などのECとして提

「動画×スタッフ×コマース」ツールをざっくり解説!導入する前に見るべきポイントは?

ECビジネスの可能性を布教し、全国のEC担当者を応援するEコマース先生(旧Eコマースエバンジェリスト)の川添 隆(Twitter / YouTube)です。 デジタルマーケティングにおいて動画活用は常識になっていますが、日本のEコマースにおいても動画活用の2つの波がきています。 Eコマースにおける動画活用の2つの波 1つ目の波は、2020年4月以降のコロナ禍対策としての「オンライン接客」の流れです。それ以前は、なかなか企業の中で定着していなかったインスタライブやライブコマ

音声コンテンツ ✕ Eコマース・ブランディング活用の可能性

ECビジネスの可能性を布教し、全国のEC担当者を応援するEコマースエバンジェリストの川添 隆(Twitter / ラジオ)です。 私は、2020年の初めごろから音声配信をやってきて、ECでの活用方法について考えてきました。そして、2021年はClubhouseブームで、さっそく実験的に活用しているブランドやECサイトが出てきましたが、今回はMr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)のstand .fm活用に注目し、音声コンテンツ✕ECについて私の考えをシェアしたい

アリババによるスマート製造がもたらす「アパレル製造の期待と課題」

全国のEC担当者を応援するECエバンジェリストの川添 隆(Twitter / ラジオ)です。アリババグループが傘下企業を通じて、独自のスマート工場「迅犀(シュンシー)デジタルファクトリー」を提供していくことに対する期待と課題についてまとめてみます。 スマート製造がもたらすアパレル製造の未来と期待アリババのクラウドやIoT、AIを駆使して構築されたシュンシーデジタルファクトリーでは、「顧客のニーズに対応した生産ラインの構築による量産が可能になる」という期待があります。恐らくは

“接客力”が試される!オンライン接客・デジタル接客の基本と本質【ベイクルーズ】

全国のEC担当者を応援し、ECビジネスの可能性を伝えるECエバンジェリストの川添 隆(Twitter / ラジオ)です。#Withコロナ時代を生き抜くヒント を探っていく連載をしております。※下記の連載は文末にて 前回はデジタル接客・オンライン接客の種類と特徴をおさらいとしてまとめました。 連載第8部は、その続きとして「デジタル接客・オンライン接客の運用を含めた基本と本質的に求められる要素について」まとめました。この領域はまだ定説があるわけではないため、私の主観と実施され

一過性で終わらない!オンライン接客・デジタル接客の種類と特徴をおさらい【ベイクルーズ】

全国のEC担当者を応援し、ECビジネスの可能性を伝えるECエバンジェリストの川添 隆(Twitter / ラジオ)です。#Withコロナ時代を生き抜くヒント を探っていく連載をしております。※下記の連載は文末にて 全国的に感染者数の上下動がある中で、企業は引き続き苦境に立たされております。 アパレル企業の各社のIRを見ると、7月においても20~30%のマイナスがでており、店舗以外の顧客接点への期待は強い状況です。その1つの手法がデジタル接客であり、過去の連載でも書いてきま

店舗とECで連携をしていきたい!あまりおカネをかけずに出来る事とは?

※「ZOEの一問一答編」は、主に店舗メインの企業におけるEC事業を対象に、過去の寄稿記事を再編集したシリーズです。 ECエバンジェリストの川添 隆です。コロナ禍で店舗を主体に事業をしている企業は、オンラインチャネルの重要性だけでなく、顧客が欲しいモノを手に入れることができる“オムニチャネル”の重要性を痛感されたことでしょう。 アメリカの小売りでは、「BOPIS(Buy Online Pick-up Instore、ボピス)」と言われる「オンラインで商品の注文・決済をして、

洋服屋は何を発信し、店舗の役割は何が残るのか?【UNIQLO TOKYO体験記】

ECビジネスの可能性を布教し、全国のEC担当者を応援するEコマース先生(旧Eコマースエバンジェリスト)の川添 隆(Twitter / YouTube)です。 オープンから約1か月経過し、話題のUNIQLO TOKYOにようやく行くことができました。 行く前までは「世界的な現代建築家ユニットのヘルツォーク&ド・ムーランによる商業建築」として個人的に注目していました。しかし行ってみると、ファッション業界の一端に携わる者として、感動と共に恐怖すら感じました。その感想をまとめます