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「Shopify VS 〇〇」は勘違い!ブランド活動を支えるプラットフォーム

Shopify待望の「楽天市場」と運用が連携できるアプリが登場しました。


「Shopify VS 〇〇」という勘違い

Shopifyの捉え方は、「越境ECにすぐれたECカート」「アマゾンキラー」といった勘違いが多いと感じています。

「Shopify VS Amazon」というわけではなく、むしろShopifyは当初からAmazonと連携しています。Amazonで商品展開しているブランドがオンラインでのビジネスをやりやすくするために、Shopifyはサポートしていると言ってもよいでしょう。

一方で、日本においてはAmazonと並ぶ楽天市場の存在が大きく、楽天市場との連携は待たれていました。この連携がないためにShopify導入を控えるという声も聞いたことがあります。そのため、この一歩は大きいですね!

Shopifyは流通総額1,550億ドル(約16兆円)に達しているグローバルプラットフォームでありながら、アプリや決済などでのローカライズ戦略とっていることが強みだと感じています。

一方で、グローバルが基準なので、国外の販売に対してもECカートとしてスムーズに利用が可能になっているようです。そのため「越境ECにすぐれたECカート」というイメージもありますが、国内向けのECサイト運営やECを使わないサイト運営に関しても、使い勝手の良いプラットフォームだと評されています。
※私自身も、Shopifyを使ったECサイト運営に一部関わっています

アメリカのD2Cブランドなどでの利用が進み、2017年に日本に進出後、様々なブランドの活動を支援しています。


Shopifyは魔法の箱ではない

この1~2年で、日本でもShopifyがブームになっており、今回の楽天市場のアプリ提供によってさらに加速していくことは間違いないでしょう。

しかし、盲目的にShopifyを選定するということは危険です。

私は「全てをカバーできるECシステムは存在しない」と考えています。それは、企業によってビジネスも運用も異なるからです。

昨今「shopifyの案件増えてるー」的な発言を目にする機会が増えています。ただし、“温室育ち“のEC事業者の場合は、下記のような落とし穴があるので事前理解が必要です。

◯運用はシステムに合わせる必要がある
→独自のカスタマイズは不可能ではないが、それをやるならほかのシステムが良い(ShopifyはSaaS型であり、アップデートの恩恵を受けられるのが魅力の1つ)

◯Shopifyの管理画面は日本語だが、アプリはほとんど英語(問い合わせも)
→翻訳機能を使いながら慣れが必要(英語ができれば尚良し)

◯開設後の問い合わせは、Shopifyとアプリベンダーに分かれるので、自社でコミュニケーションをコントロールする必要がある
→「とりあえずココに聞いとけ!」では通用しない

◯アプリ同士の相性や本当にブランドに必要なアプリを吟味する必要がある
→アプリの入れすぎるとサイトの表示が遅くなる可能性がある


Shopifyのプレゼンスは上がっていますが、「魔法の箱ではない」ことは認識しておく必要があります。向き不向きを知らずに使えば、悲劇になる可能性があるので注意です。

一方で、Shopifyには小売事業者の思想が入っています。なぜなら、創業者のトビアス・ルケ氏はスノーボードECサイトを自身で立ち上げ、そのシステムが後のShopifyにつながっているからです。小売りをやっていた人が作ったシステムだからこそ、ブランドから支持をされると言えるかもしれません。

もちろん、D2Cだけでなくプロダクトやブランドの世界観がハッキリしている企業かつ、システムに運用を合わせられる企業が向くシステムだと考えています。

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