FacebookショップはZOZOキラーになるか?
ECエバンジェリストの川添 隆です。ブランドに重要なチャネルの1つになりそうなFaceookショップの役割について考えたいと思います。
Facebookショップ機能の特長
6月16日(火)よりFacebookショップ機能の日本での提供が開始されました。
現時点では決済機能はなく、ECサイトに送客するというのはこれまで通りです。ただし、これまではそれぞれのプラットフォームでの登録が必要でしたが、今回のFacebookショップを使えば、InstagramやFaceookのどちらでも共通のショップを表示できるようになります。これはブランド側にとっては煩雑さが減りますよね。
また、利用されるユーザー側は、WhatsAppやMessenger、Instagramのダイレクトメッセージ機能への遷移がスムーズになります。ブランド側としては質問・サポートだけでなく、コロナ禍で増えてきている「アクティブなオンライン接客」がやりやすくなるのがポイントになるでしょう。
さらに、今後Instagramライブコマースも実装予定とのこと。ライブコマースの場合はその場で買うよりもアーカイブによる購買が期待できます。一方、現時点でのインスタライブだけだとECサイトで商品が見つけづらいという欠点があります。それを補うためにもInstagramライブコマースは期待されます。
FacebookショップはZOZOキラーになるか?
日本のファッション業界において、Instagramは大きな影響を与えているのは間違いありません。ビジュアルを通じて「商品やブランドと出会う場」という役割を持っています。
一方、ZOZOTOWNは、2020年3月期の商品取扱高(流通総額)が3450億8500万円と、日本のアパレルECの約20%(推計)を占めているファッションを支えるECプラットフォームです。ただし、前期比はその前の年の19.4%から、2020年3月期は6.6%と、成長率は鈍くなっています。2019年11月にヤフーのグループ傘下となり、連携をとってプラットフォームとしての役割をはたしていくことは予想されます。
しかし、ここ約10年間のZOZOTOWNを見ると、「ファッションの楽しさや多彩な表現に出会える場」ではなかったと捉えています。これはZOZOTOWNに限ったことではなく、ファッション領域を強化するAmazonや楽天市場も同様のことが言え、大規模ECプラットフォームの宿命なのかもしれません。そして、現在「ファッションの楽しさや多彩な表現に出会える場」としての役割を担っているのは、紛れもなくInstagramではないでしょうか。
一方でファッションは「買える」だけではなく、着る楽しみを想起してもらったり、クリエイティブとしての表現・ストーリー、ブランドとユーザーの共感が必要な要素だと捉えています。
現在のECプラットフォームでは提供できていない部分をInstagramが提供し、今後はFacebookショップを通じて、これまでよりも「スムーズに買える」を提供した時、InstagramはZOZOキラーになるのではないかと思っています。