【夕刊ZOE NEWS】ファッションとECを、こよなく愛する者からのZOZOへのエール
2019年9月13日(金)の夕刊ZOE NEWSは、個人目線でのお話です。
「ファッションビジネス」というのは、独特の商習慣や感性を反映したビジネスだと捉えている。しかも、国ごとに異なる。
もし、それがなかったら、もっと複数のモールECが存在したかもしれない。
それがあるから、巨人Amazonですら日本ではファッションを伸ばし切れていない。
そういった中でZOZOは、立ち上げ期はブランドの考え方を理解し、オンラインでもブランドを毀損しない店構えをつくり、「ネットでは買えないブランド」の誘致に成功した。
段階的にブランドが拡張していき、「楽天っぽくなったね」と揶揄される部分はある。しかし、彼らは「日本では誰も危なっかしくてやらないような新たなサービス」に継続的に挑戦した。
ビジュアルとしての“ファッション感”は薄れたものの、ファッションの文脈におけるサービスによる“新しさ”で、他にはない場を作っていったと思う。
さぁ、Yahoo!はZOZOをどう評価しているか?Yahoo!を主語にすれば、ビジネス面ではメリットしかない。
しかし、「ファッションビジネスの文脈」を理解しなければ、中も外も危うい状況となるだろう。過去にもソフトバンクグループは、クラウンジュエル(ZOZOUSED)やストライプインターナショナルと提携によってECを展開しているが、一定の成果がでているわけではない。
ZOZOの社員の方々は、今一度、“ファッション屋”の魂を燃やした上で、テクノロジーを使い、顧客に向き合ってほしい。
Yahoo!はZOZOを単なるビジネスのアセットとして見ずに、ロハコも含めて大いなる権限委譲をしてほしい。
ファッションとECをこよなく愛する川添隆からのエールです。
ECエバンジェリスト/川添 隆
▼仕事術やデジタルトレンドを熱量こめてお話しする音声コンテンツ: ZOEラジオ
▼更新速報を受け取るなら公式LINE: ZOE LINE
▼動画チャンネル(アーカイブ) : ZOE TV
▼自著:「実店舗+EC」戦略、成功の法則