ユニクロ物流大混乱からのリベンジを公開する勇気にあっぱれ/クックパッド、生鮮ECで宅配を切り捨てる潔さ【日刊ZOE NEWS】
10月29日(月)の日刊ZOE NEWSで取り上げるのは、下記のニュースです。
1.ユニクロ物流大混乱からのリベンジを公開する勇気にあっぱれ
2.クックパッド、生鮮ECで宅配を切り捨てる潔さ
ユニクロ物流大混乱からのリベンジを公開する勇気にあっぱれ
まず、小売り業界でもトップクラスの物流戦略と投資を行われている(株)ニトリホールディングス 上級執行役員 田岡 敬さんのコメントを引用させていただきます。
外部パートナーとの協業が上手く行かず大失敗してから数年でほぼ無人化倉庫の実現に至るとはすごい。大失敗を教訓に大きくやり方を変えることは出来そうでなかなか出来ない。外部パートナーとの関係はどうあるべきか、も見直したからGoogleやダイフクとの提携という関係構築に至ったのであろう。テスラも自動化工場にこだわってかえって効率が上がらずに人と機械を組み合わせた工場にしたが、ファーストリテーリテイリングの倉庫は需要やトラブルに合わせた柔軟な対応は出来るようになっているのだろうか。ユニクロの週末チラシやセールによる販売方法は売上のピークが極端になり易いが、それにどう対応するのか興味深い。
<引用>NewsPicks 田岡 敬氏のコメントより
https://newspicks.com/news/3417681/
大失敗状態から、この数年で無人化まで実現したことのすごさをリアルに感じます。
成功したからこそ公開できると思いますが、大混乱の失敗の状況や、その要因まで公開しているのは素晴らしいと思います。
どうしてもインフラ投資に目が行きがちですが、「丸投げ体質」「仕入れタイミングのコントロール」部分の改革は、ある種どの企業でも取り組めること。
SPAやメーカーにおける物流は後回しになりがちですが、オムニチャネル・OMO時代になって、いきなり改革しようにも簡単ではありません。
この記事を見ても、勝負の分かれ目は、推進者の魂が燃え上がっていて、自分の意志を持っているか?と、経営の素早い判断でしょう。
これは、EC・オムニチャネル推進も同じです。
クックパッド、生鮮ECで宅配を切り捨てる潔さ
クックパッドが調理周辺のECを強化中。今回は生鮮食品としてのクックパッドマート、6月には料理道具やうつわのクリエイター作品を買えるアプリKomerco(コメルコ)を提供しています。
今回のクックパッドマートは、ECのボトルネックとなる“ラストワンマイル”において「宅配しないという割り切り」と、「地産地消」のニーズに特化したのはユニークですし、潔さを感じます。
特に宅配に関しては、社内でも「フツーは宅配ってあるもんじゃない?」みたいな声が出て、立ち上げ時からビジネスモデルが崩壊するようなケースを聞くことがあります。
練り上げたサービスをビジネスとして成立するための“切り捨て”に共感しました。
特化型でどこまでの利用者の共感を得られるか?、今後も注目したいです。
ECエバンジェリスト/川添 隆
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前半は「アウェーの中でどのように実現していくかの方法論」、後半は「先駆者たちの方法論」を書いております。
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