【日刊ZOE NEWS】中古車の査定から売却までをアプリで完結できる「Gulliver AUTO」/ヤフー×ZOZOが始める宿敵「アマゾン」とのEC決戦
2019年9月13日(金)の日刊ZOE NEWSで取り上げるのは、下記のニュースです。
中古車の査定から売却までをアプリで完結できる「Gulliver AUTO」-AIが最短3分で査定
中澤伸也さんは2016年にあるイベントで「これまでAIを試してきたが、査定においてはAIよりも人間のバイヤーが優っている」とおっしゃっていました。
2019年Gulliver AUTOがリリースできたのは、おそらくAIの精度がサービス提供可能なレベルまで上がったことと、プロの人間の力が強みでありAIと人間の役割づけができたことにあるのではないでしょうか。
先行してAIを使ってきた会社は強いですね。
ヤフー×ZOZOが始める宿敵「アマゾン」とのEC決戦
狙いはほぼ想定内。
しかし、出自が異なる企業のM&Aは本当に難易度が高いです。
もし、同じインターネットやモールECだから相性がよいと思ったら大間違いで、広告や土地貸しモールECと、自社でささげから配送まで行うモールEC(小売)は全く異なるものです。
ECの基本をおさらいすると、例えば同じECでも元々のビジネスモデルが異なります。
○Amazon、ZOZO→自社で仕入れや倉庫物流までやる“小売”としてのECからスタート
○楽天市場、Yahoo!ショッピング→出店者を募ってモール内の場所を貸す“土地貸し”としてのECからスタート
小売としてのECからスタートした企業は、顧客ファーストの文化になりやすい。
土地貸しとしてのECからスタートした企業は、コンテンツorビジネスファーストの文化になりやすい。
だから、Yahoo!とZOZO・ロハコは異文化と言えるわけです。
もし、Yahoo!が本気でAmazonに対抗するなら、EC部門は共同CEOくらいまで独立権限を高めないと難しいかなと感じます(ウォルマート的な)。
おそらく出店ブランドはやりやすくなることが増えそうですが、モールの顧客に向き合えるか?が不安要素ですね。
また、前澤氏に関しては、ある見方からするとファッション業界の憎まれ役でもあり、ある見方からすれば1番顧客を見ていたのではないでしょうか。
やはり、ゼロからの事業を志していらっしゃいますが、ポイントは誰が一緒にやるか?
そしてZOZOとしての懸念点は、アップルのような社長交代があります。
ジョブズ的な役割の前澤氏が抜けた中で、Yahoo!とシナジーを生みながら独自性は保てるか?通信・メディアと小売という経営の見方が真逆な中でECのシナジーをうめるか?革新を継続できるか?顧客を見続けられるか?
外から見ると順風満帆ではないです。
しかし、日本のEC、前澤氏にとっても「START TODAY」になったでしょう。
※タイトル画像※
CNET Japanより引用
https://japan.cnet.com/article/35142604/
ECエバンジェリスト/川添 隆
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▼自著:「実店舗+EC」戦略、成功の法則