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【日刊ZOE NEWS】「ZOZOSUITなくします」、その後のツイートからわかったこと/次世代ホテルプロデューサー龍崎翔子から見る、業界の壁のメルト

11月1日(木)の日刊ZOE NEWSで取り上げるのは、下記のニュースです。
1.前澤社長「ZOZOSUITなくします」、その後のツイートからわかったこと
2.次世代ホテルプロデューサー龍崎翔子から見る、業界の壁のメルト
3.川添隆はPatheeのアドバイザーに就任しました

※タイトル画像はZOZOTOWNのページより引用
http://zozo.jp/zozosuit/


前澤社長「ZOZOSUITなくします」、その後のツイートからわかったこと

前澤社長の特徴は判断が早いことです。
今回の発言や、この記事に対するコメントを見ていて、本意は定かではないですが、収益としては確実だけど、想定していた面白くない方にいくのでしょうか?
※下記で一部コメントしています

PBにフォーカスすれば、ZOZOSUITに依存する以上ビジネスとして拡大しにくいです(着用率が低ければ)。

決算説明会後、前澤社長がコメントやツイートをされています。

まとめると下記です。
・今でもデニムパンツとTシャツはZOZOSUITなしで購入可能
・将来的にはZOZOSUITというデバイスなしで体系測定できるようにする
・これまでのZOZOSUIT計測データをベースにした機械学習による体型予測モデルを開発
・PBとして靴を追加予定
・足の計測システム(自宅でスマホで簡単に計測可)についてはほぼ完成済み
・ユーザーから取得するデータは身長、体重、年代、性別だけではない

ざっくり言えば、「サンプルデータは取れたので、あとはZOZOテクノロジーズ主導で機械学習の予測モデルの精度を上げていきます」ということでしょうか。


■ テクノロジーの活用か?それとも、接点の拡大か?

確かに、現時点で「この項目をおさえれば“体型”は明らかになる」というような、“データ項目の最大公約数”は見えてきているのかもしれません。

さらに、購買データ×商品マスタデータを掛け合わせれば、ZOZOSUIT×PBで課題になっている「嗜好性サイズのミスマッチ」は減るかもしれません。
このミスマッチは、例えば、仕事着のシャツはジャストサイズだけど、プライベートのTシャツは大きめが好き、さらにブランドによってそのサイズ嗜好が違う、みたいなことです。

話変わって、“データ項目の最大公約数”という観点は、Amazon Goでも同じような話があります。

Amazon Goに行かれた方に聞くと、現時点では、カメラは天井や各什器にもつけられているし、おそらく棚には重量センサーがついている等々、数多くのセンサーでデータ取得を行っているとのこと。
現時点のままでは、もちろん設備投資が過大になりますよね。

これも予測の範疇ですが、Amazon Goオープンから現時点でも、どのセンサーのデータ本当に必要かをAIを使いながら見極めているのではないかと言われています。
そうすればいらないセンサーは減らせて、多店舗出店が可能となります。

ZOZO PBの話に戻り、リアルに関わる身からすると、そこまで頑なにオンラインのみにこだわる必要があるのか?とも考えてしまいます。

Amazonはすでに、Amazon GoやAmazon Books、そしてホールフーズというリアルな接点を拡大しています。

例えば、GMSのPBをZOZO PBに切り替えていき、そのかわりデータ共有する方が、接点とPBの販売量は増えるし、GMSは手数料とデータを得ることができます。
※ファッションとしてカッコイイかの軸では質は落ちますが

いずれにしろ、もうちょっと、今後の展開を見ていきたいですね。

■ 11/2(金)追加情報

ファッション流通におけるビジネスや在庫コントロールのコンサルティングをやらているディマンドワークス齊藤 孝浩さんからのコメントをいただきましたので掲載します!

僕も決算の様子見ましたが、ZOZOSUITは実際にはやめるとは言っていないですね。
国内でも計測続けるし海外で使う
但しフェイドアウトさせる雰囲気ありあり。
今回の発表のポイントは
1)女性中心にZOZOSUITを着てくれないのでPBが売れない。そのため着なくても買えるようにして売上を上げること。
2)販管費肥大で減益
無料配布しているZOZOSUIT発送費用の出荷を抑制し30億円の経費を削減して減益をカバーする投資家対策
3)生産効率
数千パターンあったサイズを
集約して、ある意味、顧客に近いサイズにあわせてもらうことによって大幅に絞り込み生産効率を上げる

ではないかと思います。
スマートファクトリーではどんなことをするのかに興味はありますね。

ちなみに、齊藤さんの著書やブログは、非常に参考になりますのでご一読ください。

こういった形で、仲良くさせていただいている専門家のコメントの追記もしていきます。


次世代ホテルプロデューサー龍崎翔子から見る、業界の壁のメルト

私も旅館屋の息子なんで、宿泊には思い入れもあります(笑)。

※立ち寄り湯もありますので、お気軽にお立ち寄りください(笑)。

さて、小売り側として龍崎さんの取り組みを見ると、デジタル時代になり「業界の壁のメルト」が起きていると感じます。

下記は、宿泊、飲食、小売り業など、あらゆる業界において必要なことになっています。
・デジタルツールでの事前のコンテンツから、実体験に至るまでの「期待値の設計」
・選択→購入→使用(体験)の「顧客時間の設計」

これもまた、小売りでのECプラットフォーマーとブランドの関係と同様で、エアビーなどで宿泊コストのハードルが下がる中で、それぞれの旅館やホテルは「わざわざ選んでもらう理由」が必要です。
ここのチャレンジにはいろんな学びが含まれていますし、私もぜひ宿泊してみたいです。


川添隆はPatheeのアドバイザーに就任しました

この度、O2Oメディア・支援ツールを提供するPatheeのアドバイザーに就任しました。

Patheeのメディアとしての威力を知るには「地名×商品カテゴリ名」などでググってみてください。

Patheeのプロダクト私の経験をミックスして、特に小売業の店舗集客につながるメディア、ツールにしていくにあたりアドバイスしていきます。

実際に利用ユーザーとして使われる皆様、小売り業界の企業の皆様は、Patheeのサービスについてお気軽にご意見をいただければと思っております。


ECエバンジェリスト/川添 隆

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キレイなECの戦略論ではありません。
前半は「アウェーの中でどのように実現していくかの方法論」、後半は「先駆者たちの方法論」を書いております。
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10代~40代までの濃いメンバーで、主にECをテーマとした議論や交流をしています。私に対する質問は惜しみなくお答えします。
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