次のCRMトレンドは、“継続的なつながり”のための“継続的なコンテンツ”づくり【9月3日更新】
ECビジネスの可能性を布教し、全国のEC担当者を応援するEコマース先生(旧Eコマースエバンジェリスト)の川添 隆(Twitter等の一覧)です。
久しぶりに気になる記事と、私が発したいことが合致したので簡単にまとめておきます。気になる記事はコレ↓
企業からの配信頻度を高めることは同意【9月3日更新】
WACUL社の調査結果は、B2B、B2C両方をランダムに抽出されています。また無駄なメールを送れ!という話しではなく、「こういった定量データに基づいてユーザーが期待するサクっと読める情報をこまめに配信しようね」というメッセージだと理解しています。
その上で、私のB2C ECの経験上では配信頻度を増やすと、経由売上の総量は上がるのは定量・実感として持っています。特にECとしては、配信解除を気にするのはもったいない結果になりやすいです。これはLINE公式アカウント運用においても同様のことが言えます(ただしLINEは通数課金があるので注意)。
また、パーソナライズできるならパーソナライズが良いというのは間違いありません。その場合は、シナリオ見直しを継続的に行いながら、“ユーザーニーズの穴”を見落とさないようにしましょう。
ただし、中小企業はパーソナライズの金額や運用負荷のハードル高いので、ビクビクするならチャレンジしましょう。
CRMのためのコンテンツづくりが次のトレンド
WACUL社の調査結果から、「単に配信数を増やせばよい」ということだけに焦点を当てると課題を見誤ります。
配信する企業の課題は「配信数を増やしたいが、コンテンツを増やすのに苦労している」ところにあると見た方がよいでしょう。例えばECサイトなら、今週のECサイトの企画をメルマガとして送るのが一般的でしたが、今後は「CRMにおける継続的なつながりをつくるための継続的なコンテンツづくり」が必要ということです。例えば北欧、暮らしの道具店、伊藤久右衛門などのように、すでにその発想でメルマガを運用しているECサイトもありますが、多くの企業は施策をお知らせになっているのが実情です。
「配信数を増やしたいが、コンテンツを増やすのに苦労している」というのはメールマーケティングが成立して以降、長らく解消されていない課題だと捉えています。そしてCRMが重視されている今においても、配信ツールの最適化はされても、コンテンツを生み出すところはソリューションが限りなく少ない状況です。
ただし、すでにサポートする企業も出てきています。例えば、私の同志が運営するPomalo社はその1つです。
彼らは単発のコンテンツだけでなく、週・月・年などの時系列とLTVを考慮に入れたコンテンツ設計とコンテンツ制作支援をやってくれます。継続的なつながりのための、継続的なコンテンツをサポートしてくれるということです。
※勝手にオススメしているのでPRマークはつきません(笑)
コンテンツエージェンシーはCRMのためのコンテンツ支援に目を向けたほうがよいでしょう。
今から「メール作成にさく労力の見直し」は可能【9月3日更新】
念押しで、ユーザーが期待する情報を送ることが大前提です。
改めてどの企業もメール作成にさく労力の見直しと効果検証をすぐにやってみてはどうでしょうか?そもそも配信頻度が少ない企業は「ブランドやお店として“伝えたいメッセージ”」を確立するのも必要でしょう。
事例としてミウラタクヤ商店の三浦卓也さんの投稿を引用いたします。
配信担当者の周りの人ほど、こういったアイデアを投げかけたほうが良いでしょう。配信担当者は配信にコミットしているからです。
特に三浦さんの後者投稿はおっしゃる通りなんですよね。これはメルマガ担当者あるあるですが、「同じ話はお客様が飽きてしまう」という先入観を何度も聞いて来ました。配信担当者本人が同じ内容を見ているから、そう思ってしまうのも頷けます。
ただし、事実としてメルマガ配信したとしても10~20%の人しか見ていません。なおかつ、ブランドからの情報を正確に覚えているユーザーの方が少ないでしょう(あたなは覚えていますか?)。こういった状況が、ユーザー側のリアルだと捉えています。仮に「同じ内容多い」とクレーム来たらVIP顧客のフラグをつけましょう(笑)。
本質は配信をすることではなく、その先の成果を高めることです。できる余地があるからこそ、今から着手しましょう!
【ご協力お願いします!】きっとあなたも気になるメルマガに関するアンケート
ただいまTwitterにてメルマガのアンケートしております。
ユーザー側としてのアンケートの回答、シェアいただえると嬉しいです♪
※マーケターとして参考になるかも?!
▼アンケートはコチラ▼
Eコマース先生 川添 隆(Twitter:@tkzoe)
▼Twitterニュースレター:Eコマース先生の学級通信
▼LINE公式アカウント:Eコマース先生のLINE
▼YouTubeチャンネル: 川添隆のいいコマース学
▼自著:「実店舗+EC」戦略、成功の法則