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時に厳しいことを真正面から伝えるのはマネジメントの役割【2016年12月公開記事】

EC・DX領域で、多様な変数を柔軟に調整してバランスを整え、組織を前に進める川添 隆(Xアカウント等のSNS一覧)です。

旧ブログからのお引越し記事ですが、修正を加えています。
※オリジナル公開日:2016年12月20日


厳しさというマネジメントに出会う

(当時の)上司から口酸っぱく言われることです。

厳しいことが言えなければ、マネジメントをしては失格
※注 : パワハラにならないのは大前提

私はアパレル時代に初めてマネジメント側になりましたが、その時からこの言葉を噛みしめています。簡単そうで実行するのは難しい。 

最初の一歩が肝心だと思っています。


マネジメントは日常が勝負

ある日の部門内のミーティングで、チームメンバーに下記のようなやりとりがありました。

(私)日ごろ仕事をしている中で、チームメンバーの言動で、人に対して敬意がなかったり、お客様のことを考えていなかったり、利益に遠いことがあったら、その場で『それは違うよ。本来は○○だよね。』と伝えないとその人には伝わらないよ。

(相手)その場では言えません。

さらに、それに対して下記のようなことを伝えました。

組織やチームでビジネスをやって行く上では、何かしらの基準やルールが存在します。そこからズレているとわかった時には、正対して「ズレがあるよ」と伝えるようにはしています。


チームメンバーに厳しいことをハッキリ伝えるには

正すべきところをハッキリ正すことが求められます。もちろん、「厳しい=ひどい」にならないように伝え方の工夫は必要です。チームメンバー(いわゆる部下)に厳しいことをハッキリ伝えるために、私は下記の6つがポイントだと考えています。

1.その場ですぐに伝える

2.その人の人格は否定しない

3.どこにズレがあるのかを具体的に明らかにする

4.他に指摘したかったこと(過去の出来事)を追加しない

5.感情をのせずに滔々(とうとう)と語る

6.日頃から信頼関係を作っておく

2~6はテクニックなので、練習すれば可能だと捉えています。ただし、1は言う側の意識が必要です。

厳しいことを言うにしても、自分はできてないしとか、言い返されたらどうしようとか不安はあるものです。特に、いわゆる上司・部下の関係でなく、同僚ならなおさら言いづらいですよね。

しかし、そこで何も指摘しないと、個人も周囲の関係性としても前に進まないはずです。そして、自身がマネジメントの立場であれば、厳しいことをハッキリ伝えない限り、段々とチームの統制が効かなくなったり、信頼関係が薄れてきたりします。

こういった理由から、チームとして仕事をしていく上では、乗り越えていって欲しいポイントです。

最後に、言った側言われた側がネガティブにならないようにするポイントを1つ紹介すると、「ポジティブなフィットバックで話しを締める」ということでしょうか。

私自身も乗り越えるのが大変だったのですが、何かの参考になればと思います。

川添 隆( @tkzoe
▼自著:「実店舗+EC」戦略、成功の法則


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